ヨーロッパのツーリングカーレース参戦を目指す Racing Driver 中上牧人のブログ
ヨーロッパのツーリングカーレースへの参戦を目指す レーシングドライバー 中上牧人のブログです。日本人初のヨーロッパツーリングカーチャンピオンを目指しています。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
F1(喜)
そして、第11戦ドイツGPがスタートしました。

オールドコースのニュルブルクリンクですから、いくらF1とは言え1周7分近く掛かります。
ニュルの走るのが始めてのトリマーはまず、コースが分からずそれを覚えるのに時間を要してしまいます。しかし、最初は9分台だったタイムもフリー走行を繰り返すうちに、最終日には7分台にまで上がってきました。
maki2.jpg


予選がスタートすると、最初数周様子を見て走り、残り20分ほどとなったところで7"43"1を記録。予選通過タイムは7"42"0だったので翌周には間違いなく予選通過タイムを出せるハズでした…

しかし、いつになってもマキはホームストレートに帰ってきませんでした。
トリマー曰く、「その周は凄く良い走りが出来ていて、最後尾ではなくもっと良いポジションが得られそうだったんです。しかし、突然ウィングの翼端板が外れ、テールがスライドし縁石にタイヤをぶつけて、サスのアップライトが曲がってしまいコースアウトしてしまったんです」とのこと…

もうチームの落胆ぶりは酷かったそうです。何もなければ間違いなく決勝に出場出来ていただろうし、何よりもメインスポンサーシチズンの母国グランプリなんですから・・・
再びマキは決勝を前に撤退を余儀なくされます。

次戦はオーストリアGP、エステルライヒリンク(現A1リンク)が舞台です。
しかし、ここでもサスペンショントラブルからまともにタイムを出す事が出来ず、ハンドリングに問題を抱えたマシンは最終的に左リアハブを破損し、予選タイムも、ポールの10秒落ちで予選落ちしてしまいます。
maki7.jpg

このままでは本戦に出れないままシーズンが終わってしまいます。そんな時に、トリマーのマネージャーが「ノンタイトル戦がフランスのディジョンであるからそれに出てみないか?参加台数も少ないだろうし予選通過のチャンスだよ」と言い出しました。

そのために、僅かながら資金提供をしてくれる方が現れたらしく、何とかチームは参加に漕ぎ着けます。

レースは非選手権ながら、マクラーレン・フェラーリ・ロータス等トップチームはほとんど参加しており、本選手権さながらのレベル。
そんな中トリマー駆るマキは、予選最下位ながら初の予選突破を果たします
maki8.jpg

レースは、無難にスタートし1周目を14位で通過。その後も快調にラップを刻んでいきます。しかし、30周目に緊急ピットイン。
トリマー曰く「突然エンジンが噴けなくなった」と言う事。原因はハイテンションコードが緩んでいた事らしく、これを解決するのに3周ほどロスしますが再びコースに復帰し、トップから6周遅れの13位ながら見事初完走を果たします。
トリマーがピットまで帰ってくるとチームはお祭り騒ぎ。まるでチャンピオンを獲ったかのような盛り上がりだったそうです

本選手権は次戦イタリアGPのモンツァ。しかし、エンジンパワーが物を言うこのサーキットでは、マキの使うエンジンでは太刀打ち出来ず、ポールから7秒遅れで予選落ちとなってしまいます。
maki9.jpg

この時点で、1975年シーズンのマキ・エンジニアリングの活動は終了。マシンのポテンシャルアップを図ろうにも資金的にどうにもならず、借金もかさんでいたチームは、一旦ここで活動を停止しチームは解散されました。
チームのブレーンであった小野氏、三村氏も、小野氏は帰国しその年のコジマF1プロジェクトに参加。三村氏はイギリスに残って現行マシンF101cをベースにした来期用マシンF102aの設計に取り掛かります。

実際に三村氏は日本でF102aを製作し、1976年日本GPに参加します。F102aはサイドポンツーンが二次曲線の台形の形状をしており、非常にユニークなマシンでした。
maki3.jpg

しかし、熟成不足のマシンはトラブル続発でFujiまで呼び出されたトリマーを持ってしても、まともに走行することすら出来ず、予選落ちになってしまいます。
これで、さすがにマキ・チームの活動は完全に終了。

三村氏は、童夢の立ち上げに参加し、小野氏はマキで得た経験を生かしてコジマF1を設計。
ちなみに、マキ・チームのエンジンをメンテナンスし続けた近藤氏は、近藤エンジニアリングの近藤氏(笑)1976年のコジマF1奇跡の大修理の立役者です。
そのコジマF1を設計したメンバーには由良さん(現ムーンクラフト)や解良喜久雄氏(現トミーカイラ)もおり小野氏も現在は東京R&Dを運営しており、現在の日本の近代的モータースポーツシーンの原点が、このマキ・コジマプロジェクトにあったのです。

この話が好きなのはやっぱり、F1に出ること、予選通過することにこれだけ情熱を注げる時代があったんだなぁ~と思えるからです。全員が必死に、飲まず食わずでレースに参加しようとするこのハングリーさが現在のF1には全く感じられません。当時であれば、そりゃマシンがちゃんと1周走れるだけでも大きな意味があったわけですから。こう言う”本気のレース”を見たいし参加したいと思います
スポンサーサイト

テーマ:モータースポーツ - ジャンル:車・バイク

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 ヨーロッパのツーリングカーレース参戦を目指す Racing Driver 中上牧人のブログ all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
FC2 Blog Ranking
  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。